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密封小線源永久挿入療法

密封小線源永久挿入療法 - 前立腺がんの最新治療 -

当院では2006年3月より、前立腺がんに対する『密封小線源永久挿入療法』を実施しております。限局性前立腺がん(前立腺内に発生した早期のがん)に対して効果的で、悪性度の低い初期のがんは、前立腺全摘手術とほぼ同等の成績が期待できます。

(現在、諸事情により実施しておりません。)

医療法と放射線障害防止法の改正で認可された最新治療

日本人の動物性脂肪の摂取量増加と高齢化に伴って発症率が上昇している前立腺がんの最新治療法『密封小線源永久挿入療法』が、2003年の医療法と放射線障害防止法の改正により認可されました。
『密封小線源永久挿入療法』は、放射性ヨード(I ‐125)を密封した小さなカプセル状の線源を、陰嚢と肛門の間から針を挿入して前立腺内に埋め込み、がん細胞に放射線を集中的に長期間照射して治療を行うものです。

 

放射性ヨード(I ‐125)

放射性ヨード(I ‐125)

入院期間が短く副作用が少ない

『密封小線源永久挿入療法』の入院期間はわずか3泊4日。従来行われていた、体外から放射線を照射する治療に比べ、副作用が少ないことが確認されています。
埋め込まれた線源は永久的に体内に残されますが、線源から出る放射能は1年でほぼゼロになり、MRI検査や空港での金属探知機の検査でも問題ありません。

密封小線源永久挿入療法

密封小線源永久挿入療法

アメリカでは標準的治療法のひとつ

アメリカでは1990年ころから『密封小線源永久挿入療法』が実施され、限局性前立腺癌の標準的治療として定着しています。年間4万人程度がこの治療を受け、その有効性と安全性が高く評価されています。
当院でも2005年より、泌尿器科と放射線科が『密封小線源永久挿入療法』取り組みへの準備を始め、2006年に北海道内で3番目の実施施設となりました。
密封小線源永久挿入療法

この治療法の長所は?

■放射線障害が起こりにくい
■尿失禁が起こりにくい
■性機能障害が起こりにくい
■外照射に比べてより大量の線量を前立腺に照射できる
■入院期間が3泊4日と短い

【既に他の病院で前立腺がんと診断され、当科の受診を希望される方へ】

他施設で前立腺がんの診断がついている場合は、当院初診時に現在までの治療経過の詳細が必要です。以下の資料を前医より借用してご用意ください。
  • 診療情報提供書
  • 臨床病期の診断に用いた画像診断
  • 前立腺針生検の病理標本
    『密封小線源永久挿入療法』についてのご相談は泌尿器科外来まで
    (月~金/8:00~11:15)

最終更新日:2022年06月27日

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