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形成外科

科の概要

昭和44年に形成外科が開設され、北海道内で最も伝統ある施設の一つである。入院病床数は14床、年間手術件数は900例前後、うち全麻手術が250例以上を占める。
診療対象・手術内容は質・レパートリーともに道内トップクラスであり、形成外科学会で定められた11カテゴリーほぼすべてを網羅する。これは特定領域に専門特化する傾向のある首都圏の病院とは大きく異なる特徴といえる。具体的には、熱傷・顔面骨骨折・皮膚軟部組脈管損傷などの外傷、織切断指などの外傷、唇裂・口蓋裂・小耳症・眼瞼下垂症・咬合異常・合指症・母子多指症など顎顔面や四肢の先天性形態異常、悪性黒色腫に代表される皮膚悪性腫瘍や浅在性軟部組織悪性腫瘍に対する根治切除から欠損再建手術・集学的治療、後天性顎顔面形態機能障害として外傷熱傷後変形・拘縮、眼瞼下垂症、顔面神経麻痺後遺症など、皮膚皮下不良性腫瘍、ケロイド・瘢痕拘縮、褥瘡や糖尿病性足病変といった難治性潰瘍など多岐に及ぶ。
また、当院他科あるいは形成外科を有しない旭川医大、市内総合病院と連携し、チームサージャリーの一翼を担う。具体的には統計頭頸部癌・消化器癌・乳癌等切除に伴う組織欠損に対するマイクロサージャリーを用いた即時再建若しくは二次再建手術である。

研修内容

手術

  • 形成外科基本手技の習得
    • 創傷処置・縫合法 簡単な皮弁形成術
    • 植皮術、腫瘍の切除
  • 先天異常・皮膚悪性腫瘍・顔面骨骨折に対する手術手技の理解
  • 他科疾患に対する再建外科に関する理解

外来

  • 形成外科で扱う疾患の把握およびそれらに関する基本的知識の習得
  • 熱傷の初期治療、局所療法の習得
  • ケロイド・肥厚性瘢痕の予防および保存的加療の習得

病棟

  • 創傷治癒の機序・過程の理解、潰瘍の保存的療法
  • 術後創管理の習得
  • 熱傷の全身管理・局所処置の習得

カンファレンス等

  • 外来患者検討会:週1回
  • 入院患者検討会:週1回
  • 術中術後症例検討会:週1回

最終更新日:2011年05月22日