臨床指標について
ページ内目次
臨床指標とは
臨床指標(クリニカルインディケーター)とは、実際に行われている医療の経過や結果、病院に求められる役割や機能などを数値化したものです。より質の高い医療をめざすためには、病院の取り組みを評価するとともに、一般の方にも広く実績を公表し、私たちの取り組みをご理解いただくことが重要と考えます。
JA北海道厚生連の6総合病院(旭川、帯広、札幌、遠軽、網走、倶知安)におきましても、さらなる医療の質の向上をめざし、2010年より臨床指標の取り組みを開始しました。
JA北海道厚生連の6総合病院(旭川、帯広、札幌、遠軽、網走、倶知安)におきましても、さらなる医療の質の向上をめざし、2010年より臨床指標の取り組みを開始しました。
臨床指標の選定
臨床指標の選定を行うに当たっては、先進的な病院の取り組みを参考とし、自院として一般の方にアピールしたい項目を中心に、1.客観的に把握できること、2.容易に評価できること、3.全国の他医療機関との比較(ベンチマーク)ができることを条件に、5つのカテゴリーに分類し選定を行いました。
- 診療の質
脳梗塞の早期リハビリテーション実施率や薬剤管理指導件数など、実際に病院で行われた医療の経過や結果を数値化した指標で、患者さまの状態に応じた適切な医療が行われているかどうかを示しております。 - 安全管理
転倒転落発生率、褥瘡発生率などを数値化した指標で、院内の安全管理体制の整備状況を示しております。 - 医療機能
全手術件数や救急車受け入れ台数などの実績で、専門的な治療を必要とする患者さまを受け入れるための医療機能が整備されているかどうかを示しております。 - 地域医療連携
紹介率や逆紹介率など、地域における自院の機能や規模に応じた役割が明確化され、効率的で適切な医療が提供されているかどうかを示しております。 - 経営管理
新規患者数や平均在院日数など、効率的な病院の経営を行っているかどうかを示しております。
臨床指標の評価と今後の取り組み
臨床指標の結果や項目数については、各病院で定期的に評価を行い、問題点の分析・改善策の検討を行いながら、今後も地域から信頼される質の高い医療の提供に努めて参ります。