院長あいさつ
最も信頼され選ばれる病院を目指して
札幌厚生病院病院長 髭 修平
当院は、昭和18年に北聯診療所として開設し、その後、北農診療所、札幌厚生診療所、札幌北農病院、札幌厚生病院と名称を変更して現在に至っております。平成6年10月に現在地への新築移転を果たし四半世紀を超えました。平成30年の苗穂駅新築移転以降、周辺の開発が進み、さらに利便性が向上しております。
これまで、地域の方々の健康保持と生活文化の向上を図るために、疾病の予防、急性期から終末期までの幅広い医療や高度ながん診療など、総合的な医療の提供を目指して参りました。平成24年の新棟増築以降、健診センターの拡充、緩和ケア病棟の新設、外来化学療法センターの拡充、手術支援ロボットの導入など、多様なニーズに沿った利用者中心の質の高い医療の提供に努めております。
このような医療の提供や維持のためには、地域の先生方との連携が不可欠であり、令和3年に北海道より地域医療支援病院、令和5年には紹介受診重点医療機関の認定を受けました。患者さんに安心して受診・相談して頂けるよう、また、かかりつけの先生との役割分担を進めるため、患者サポートセンターの機能を充実させております。
現在の診療に加えて、これからの医学・医療の発展のために協力できる分野への参加も当院の果たすべき役割と考えております。医学生・看護学生などの実習、研修医教育、治験薬開発に関する臨床研究への参加などにより貢献を進めて参ります。さらに、職員の研修にも積極的に取り組んでおります。
また、令和2年春からの新型コロナウイルス感染症のまん延により医療を取り巻く環境も大きく変化しましたが、医療の安全が維持できるよう感染対応を積み重ね、皆様に安心して受診して頂ける体制を整えております。
私たちが何よりも大切にしている理念は「患者さんの立場で考える」ことです。そのために相手を思いやる想像力、チームワークを大事にして、地域の一員として「最も信頼され選ばれる病院」を目指して努力をしているところでございます。病院も変化し成長が望まれる共同体であります。皆様の一層のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。