遺伝・ゲノム診療科
ページ内目次
ご挨拶
近年の急速な遺伝子解析技術の進歩は日常診療に大きな変革をもたらし、がんをはじめとする様々な病気の診断・治療に続々と遺伝子(ゲノム)検査が導入されています。このような状況を踏まえ、当院のゲノム診療を推進する部門として、2024年5月に遺伝・ゲノム診療科が設置されました。
当診療科の機能は時代とともに変化していくと思われますが、現時点においては、主な役割として次のことが挙げられます。
(1)がん患者さんのゲノム変異を調べ、それに基づいた個別化治療法を提供する「がんゲノム医療」
(1)がん患者さんのゲノム変異を調べ、それに基づいた個別化治療法を提供する「がんゲノム医療」
(2)出生前、小児、成人の遺伝診断
(3)相談者本人ならびにその家族を対象とした遺伝カウンセリングの提供
(4)遺伝性腫瘍に対する適切な検診・サーベイランス体制の確立
(3)相談者本人ならびにその家族を対象とした遺伝カウンセリングの提供
(4)遺伝性腫瘍に対する適切な検診・サーベイランス体制の確立
遺伝・ゲノム診療科では、従来の診療科や職種の枠を超えた多職種チームにより、これらの医療を継続的に実践してまいります。
院長 光部 兼六郎
(1)がんゲノム医療について
◆がんゲノム医療とは
次世代シークエンサーという遺伝子解析機器の登場により、迅速かつ正確な遺伝子解析が可能となりました。
現在、保険診療でがん遺伝子ゲノム検査を受けることのできる施設は、厚生労働省の指定を受けた「がんゲノム医療中核拠点・拠点・連携病院」に限られています。
当院は2023年8月より、北海道大学病院(がんゲノム医療中核拠点病院)と連携しながら患者さんへのがんゲノム医療を提供できる「がんゲノム医療連携病院」に指定され、同年11月より保険適用でのがん遺伝子パネル検査を開始し、地域におけるがん診療の充実を目指しています。
当院は2023年8月より、北海道大学病院(がんゲノム医療中核拠点病院)と連携しながら患者さんへのがんゲノム医療を提供できる「がんゲノム医療連携病院」に指定され、同年11月より保険適用でのがん遺伝子パネル検査を開始し、地域におけるがん診療の充実を目指しています。
【参照:国立がん研究センター がんゲノム情報管理センター】
◆がん遺伝子パネル検査とは
がん遺伝子パネル検査は、次世代シークエンサー(NGS)という装置を用いて、組織や血液のがん細胞の遺伝子変異を調べます。がんの原因となる遺伝子変異が見つかった場合には、その遺伝子変異に対応する薬剤を選択できる場合があります。
詳細につきましては、下記↓↓リンク先を参照してください。
詳細につきましては、下記↓↓リンク先を参照してください。
(2)遺伝カウンセリングについて
◆遺伝カウンセリングとは
当院では令和5年4月1日より遺伝カウンセリング外来を開設いたしました。
遺伝性疾患の患者様だけでなく、『遺伝』について、不安・悩みを抱えている方やご家族のみなさまに、遺伝医学に関する必要な情報提供を行った上で、最適な選択ができるよう当院スタッフがお手伝いさせていただき、必要に応じて各診療科や医療機関との連携を図りながら、相談者様にとってより良い選択ができるよう体制づくりに努めています。(3)出生前診断(NIPT)について
当院産科外来では、妊娠初期の出生前診断の相談外来を開設しています。
日時:毎週金曜日 ①13:30〜 ②14:30〜 (完全予約制)
料金:4400円(税込)
※詳細につきましては、下記↓↓リンク先を参照してください。
(4)サーベイランス事業(+予防的手術について)
当院では、遺伝学的にがんの発症リスクが高いと推定される方に対して通常検診よりもきめ細かく計画的にがんの早期発見を目的に検査を行っています。
リスクが高い臓器に対して、そのリスクに応じた検査方法がそれぞれの疾患ごとの診療ガイドラインなどをもとに定められ、より効果的な健康管理が可能になると期待されます。
当院では対象となる患者さんへ遺伝カウンセリングを実施し、関連診療科の主治医と患者さんの診療内容の共有、包括的なサーベイランスの実施、患者さんのご家族も含めたサポートの充実に向け体制整備を進めております。