JA北海道厚生連札幌厚生病院

　理学療法とは、病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動療法、物理療法（温熱、電気、水、光線など）が行われる治療法です。
　理学療法の直接的な目的は運動機能の回復であり、疼痛の軽減、拘縮の予防、筋力強化、協調性の改善、運動耐容能向上を目指します。さらに寝返る、起き上がる、座る、立ち上がる、歩くなどの基本動作の練習を実施し、トイレに行く、着替える、外出するなどの日常生活動作（ADL）の改善を図り、最終的にはQOL（生活の質）の向上を目指します。

　当院では全科での入院・外来全ての方を対象としております。
　特に急性期病院として、入院直後や治療開始時の方でも、医師・看護師などの多職種と連携しながら、体調に合わせてできるだけ早期から介入を開始しております。
　またがん拠点病院としては、がん治療に向かう体力維持や、治療により消耗した身体機能の回復を目指して運動療法を実施し、効果的ながん治療が進められるよう支援しています。

　患者さまへの理学療法提供の他に、専門チームへの介入（栄養サポートチーム・認知症ケアチーム・緩和ケアチームなど）、病棟カンファレンス・医師回診への参加、院内公開講座・教育教室での講師活動、など幅広く業務を行っています。