作業療法のご紹介
作業療法のご紹介
作業療法とは、身体・精神・発達・高齢期の障害や、環境への不適応により日常生活動作や応用動作などに困難さが生じている、またはそれが予測される方々に対し、心身機能の回復・維持・低下を予防するための活動です。
作業療法では、関節の運動や筋力訓練、歩行訓練などの「機能訓練」に加え、食事・排泄・更衣などの「日常生活動作練習」、寝返りや起き上がり・立ち上がりなどの「基本的動作練習」、手すりやベッド・自助具などの福祉用具の選定を含んだ「環境調整」、また認知症や神経難病、脳卒中後遺症による記憶力や注意力などに対する「高次脳機能訓練」等、様々な角度からのアプローチを行います。病気やケガにより以前と同じように出来なくなっても、やり方を工夫したり、便利な道具を用いたりすることでなるべく自力で行えるようにお手伝いをします。
実際の訓練場面では、身の回りの道具や子供のおもちゃのような道具を用いるのも特徴です。お手玉や輪投げ、折り紙や鉛筆などを用いて評価や訓練を行います。遊びや歌、会話や思い出話なども精神的アプローチとして用い、心身の機能回復を目指します。
対象は、当院全科の入院・外来すべての方です。特に急性期病院として、入院直後や治療中の方でも、医師・看護師などの多職種と連携し、早期から体調に合わせて介入しております。
作業療法の提供とともに、専門チームへの介入(認知症ケアチーム、緩和ケアチーム、栄養サポートチームなど)や病棟カンファレンス、医師回診への参加等、院内での多職種との活動も行っています。