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泌尿器科領域におけるロボット手術

ロボット手術によるメリット

ダヴィンチを使った手術は従来の開腹手術と比べて出血を含めた手術中の合併症が少なく、尿失禁や性機能などの手術後の機能温存にも優れ、 傷口が小さいことから痛みが軽減され、入院期間も短縮されます。
ダヴィンチを使った手術は従来の開腹手術の欠点を補い、安全性、低侵襲性および機能温存性に優れるにまさに最先端の医療です。

患者さまの身体への負担が少なく早期の社会復帰が可能

通常の腹腔鏡手術と同様に傷口が小さく、また手術後の痛みも少ないことから、回復が早く入院期間も短縮され、早期の社会復帰が可能です。

開腹手術より安全で低侵襲

ダヴィンチを使った手術を従来の開腹手術と比較すると、ダヴィンチを使った手術は開腹手術に比べて手術時間はほぼ同等、合併症は少ない傾向を認めるものの大きな差はなし、出血量は明らかに少ない、などの点から、低侵襲性についてはダヴィンチを使った手術が明らかに優れていることが証明されています。

開腹手術より機能温存性(尿失禁の回復、男性機能の温存)に優れている

ダヴィンチを使った手術と従来の開腹手術や腹腔鏡手術との大きな違い
  • 10倍の拡大視野で、なおかつ3Dハイビジョンの立体画像で見るので、従来の手術で確認の難しかった細い血管や神経など、術野の細部が良く見えること
  • 繊細でブレの無いロボットの手を使うことで、人では行うことができないような、さらに繊細な手術操作も可能になったこと
これらのことにより、微細な血管や神経を傷つけずに温存することができるようになりました。従来の前立腺手術後の課題であった、術後の尿失禁と性機能については、ダヴィンチを使った手術ではいずれも明らかに術後早期に回復し、有意に優れていることが証明されています。

前立腺手術

前立腺は骨盤深くにある臓器で、前立腺全摘除術は泌尿器科領域の手術では最も難しい手術のひとつにあげられます。
ダヴィンチを使用することで、その操作が安全で容易になりました。
前立腺および骨盤内解剖図

前立腺および骨盤内解剖図

前立腺は、骨盤の一番奥に存在しています。骨盤が狭い患者様の手術は、従来の開腹手術では大変な困難を伴いました。前立腺全摘術は、前立腺と精嚢という精液をためる袋を一緒に摘出し、膀胱と尿道を縫い合わせる操作を、その深い骨盤の中で行わなければなりません。

最終更新日:2021年08月25日

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