膀胱腫瘍(癌)、前立腺腫瘍(癌)
膀胱腫瘍(癌)
まず、経尿道的膀胱腫瘍切除術が行われます。これは尿道から内視鏡を入れて電気メスで腫瘍を切除するもので、お腹を切る手術ではありません。これにより多くの患者さんは治療されますが、腫瘍が深く根をはっている場合には完全に腫瘍を切除することはできず、膀胱全摘術が必要となります。膀胱全摘を行う症例では術後、快適な生活を送れるように代用膀胱の造設も行います。
前立腺腫瘍(癌)
前立腺癌検診を以前から行ってきており、PSA(前立腺特異抗原)による前立腺癌の早期診断およびその治療を行っております。我が国の前立腺癌の治療は1970年代までは内分泌療法が主体で、放射線療法も行われてきましたが、1980年代後半に入り手術療法が多く行われてきました。当病院では患者さんにそれぞれの治療法の利点・欠点をお話しして、患者さんに十分理解していただき、患者さんの希望も考慮して治療法を決定しております。また、手術についてはなるべく術後の生活を障害しないように、勃起神経の温存に努めております。現在のところ、当院では開腹で手術を行っておりますが、2021年度より、ロボット支援下腹腔鏡手術を導入する予定です。