当院で出産をお考えの方へ
産婦人科の紹介
概要
診療内容は以下のように幅広く、医師、助産師、看護師、薬剤師、栄養士が連携して 対応させていただいております。入院期間中においては患者様、妊産褥婦様 お一人お一人に担当医師と担当看護師または助産師の受け持ち制を取り入れ個別性を重視した治療・ケアが提供できるよう心がけております。
*婦人科:卵巣がん、子宮頸がん、子宮体がんなどの悪性疾患に対する根治手術、 化学療法、放射線療法など、数多くの症例の治療にあたり十勝管内のがん拠点病院となっております。その他、子宮筋腫、子宮内膜症などの良性疾患や傷が小さく短期間の入院ですむ腹腔鏡手術を行っており、Davinci xi を用いたロボット支援手術も対応しています。
*その他不妊症、更年期、性感染症などあらゆる婦人科疾患もご相談ください。
産科の特色
(当院は合併症などのリスクがない方のご出産も受け付けております)
産前にバースプランを考えていただき、その達成に向かって妊婦生活をすごして いただくことを推奨しており、楽な姿勢での分娩、カンガルーケア、分娩直後からの母児同室も行っております。
※産婦様の希望があればご家族の立会い分娩も可能ですのでご相談ください。
※入院患者の感染予防のため面会制限を実施している場合、立会分娩や面会制限させ頂くこともありますのでご了承ください
※分娩日以外の面会は個室・ディルームのみとさせていただきます。
※12歳以下の子どもと新生児の面会はできません。
状況により小児科医師も出産に立ち会い、集中治療が必要な場合は当院NICU・GCU にて管理となり小児科医師・NICU・GCUスタッフとともに協力してサポートさせていただきます。
* 年間分娩件数: 928件【H31年4月~R2年3月】
費用
(採血などの検査がある場合や超音波検査のみの場合は金額が異なります)
*十勝管内在住の方はお住まいの各市町村の妊婦健診助成券が使用できます。
(里帰り出産をされる方はお住まいの市町村にご確認ください)
*分娩費用:下記のPDFよりご覧いただけます。
・治療内容によっては一部健康保険の適用になる場合や、入院日数に応じて
費用は異なりますので、費用額についてはあくまで目安としてください。
・当院は「産科医療補償制度」指定病院となっておりますので登録費用を含めた
料金設定となっております。
*当院ではできるだけ現金でお支払いいただかなくても済むよう「出産育児一時金等の医療機関等への直接支払制度」をご利用いただくことを原則としております。
産科外来について
*安産教室(マザーズクラス):全1コース編成。帝王切開1コース編成。出産・育児へ向けての心と身体作りのため、助産師がお話させていただきます。妊婦さまの他、ご家族の参加も歓迎いたします。 【無料】 予約制になっています。詳細は産科外来窓口までお願いします。
*母乳外来:乳房トラブルの対応のほか、赤ちゃんの体重チェックや授乳指導を承っています。
【料金¥2,000】予約制となっております。
※トコちゃんベルト(M・Lサイズ)を院内ローソンにて販売しています。
当院へ里帰り出産を希望される方へ
十勝管外にお住まいで、当院での里帰り出産及び道外から転居のため出産を希望される方は、里帰り及び転居をされた後2週間以上発熱(37.5℃以上)・強い倦怠感・関節痛・嗅覚異常・味覚異常・咽頭痛・鼻水・咳が続くことがない事を、ご自身で確認してから受診するようお願いいたします。
上記の症状が続くようであれば、下記にご連絡願います。
帯広保健所(帰国者・接触者相談センター)
0155-26-9084(平日8:45~17:30)
聴覚に障害のある方をはじめ、電話での御相談が難しい方
FAX:0155‐25‐0864
E-mail:obihoki.kikaku@pref.hokkaido.lg.jp
妊娠に関して、体調の問題がある方・不明な点がある方は、当院産科外来にご連絡いただけるようお願い申し上げます。
*当院では分娩制限を行っておりませんので、事前の分娩予約は不要です。
お近くの産科病院で 妊婦健診を受診され、事前に妊娠健診を受けている病院から地域医療連携室を通じて当院の受診予約をし、妊娠32週頃までに紹介状を持参のうえ御来院下さい。予約についてのお問い合わせは地域医療連携室までお願いします。
*予約診療の為、当科をはじめて受診される方はお待たせすることがあります。時間に余裕を持ってお越しください。
安産教室(マザーズクラス)のご案内
きますよう、ぜひ当院のマザーズクラスをご活用ください。
※R2年2月より、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、中止させていただいております。再開は随時外来にてお知らせいたします。
☆当院のマザーズクラスは1コースとなっています。初めて妊娠された方も、
お産も育児もベテランという経産婦さんも、皆さまの参加をお待ちしております。
☆全コース予約制となっておりますので、産科外来受付にて参加日程をご相談ください。
マザーズクラス (妊娠26~32週頃) | 帝王切開コース | |
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*バースプランって? |
*お産や育児に向けての 準備 *入院の方法 *お産後の過ごし方 *病棟のご案内 |
*帝王切開になるケース *緊急入院の可能性と 連絡方法 *入院時の必要物品 *入院中のスケジュール *入院から手術前中後の 流れ *静脈血栓症について *術後の授乳 *バースプラン *病棟のご案内 |
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マザーズクラスのテキスト
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帝王切開コース用テキスト
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帝王切開当日の移動の様子
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手術中の様子
特に立会い分娩を希望される方は受講をお勧めします。
☆当院では妊娠26週頃と34週頃に助産外来を行っています。助産外来では、妊娠中のマイナートラブルの対処方法やお産に向けてのお話など、助産師による個別指導を行っています34週頃の助産外来を受診する前にマザーズクラスを受講していただくことで、妊娠中の過ごし方や出産・育児について考え、助産外来で助産師とともに有意義にお話することができるのではないかと考えています。
☆当院でお産される方を対象としており、事前に予約をしていただきます。
14:45までに産科外来にお越しください。
バースプランとは
バースプランを立ててみましょう
たとえば・・・
*母乳で育てたい。出産後すぐに初乳を飲ませたい。
*出産まで8kgの体重増加に抑えたい。
*立会い分娩をしたい。
*へその緒を切りたい(夫か自分)
*健康で無事元気に出産すること。
*神経質にならないよう自然にマイペースで育児していく。
*出産まで毎日1時間散歩する!
*陣痛の時は楽な姿勢で過ごしたい。
*体を温めて出産したい。
→これらを実現するために、妊娠中どんな行動をして準備しますか?
例えば、
- 冷え性や肩こりに注意して過ごす。
- 食事のバランスを考えて摂る。
- 夫婦で立会分娩について話し合っておく。など
自分の子供が生まれるときはそこに居たいから、立会い分娩を希望。
立ち会いをして出産の苦しみや喜びを分かちあいたい。
生まれてくる子にすぐに会いたい。
→そのために、
- 風邪をひかないようにする。
- 妻が入院中、部屋の掃除をしておく。など
ご自分で立てたプランを達成するためにはどんな妊娠期を過ごしていったら良いか助産師と一緒に考えていきましょう!
立ち会い分娩について
赤ちゃんとの感動的なご対面がより満足できるものとなるように以下のことについてご周知いただきご夫婦・ご家族でどんなふうに赤ちゃんを迎えたいか考えてみましょう。
☆夫立ち会い分娩について☆
- まず大切なことは産婦さん自身が立ち会ってもらいたいか、ということ。出産はリラックスしている時にこそ有効に進みます。ご家族がそばにいてくれることで安心して気持ちを開放できることが大切です。
- つぎに立会いするご家族も立会いを希望していること。大まかにお産の流れについて知っておくことは、不安になったり緊張したりする産婦さんを安心させ励ますことに役立つでしょう。(マザーズクラスに参加されるとより良くお産について理解できると思います)周囲が焦ったり不安になると、産婦さんも不安になってしまいます。
- 赤ちゃんを迎えるまでどんな過ごし方をしたいか、イメージし、それをご夫婦で具体的に話合っておくこと(カメラやビデオ、BGMの用意など、食べたいもの・飲みたいものなど)逆に「したくないこと」「して欲しくないこと」もイメージしてみましょう。
- 辛そうな産婦さんを励ましながら生まれてくる赤ちゃんを待つことは、ご家族にとっても緊張するものです。ご家族のためのお食事やお飲み物もご用意されること、体調を整えておくことも大切でしょう。
- ご夫婦・ご家族の希望を助産師・医師に伝えておきましょう。
※母児の状況によって緊急処置が必要な場合や早産、分娩が平行して行われるような場合にはご主人の立会いをお断りすることもあります。
助産外来って?
当院の助産外来
日 時 : 月曜日から金曜日までの毎日 1人1時間
場 所 : 当院2階産婦人科外来
対 象 : 当院の全妊婦を対象に妊娠26週前後と34週前後の2回
(ハイリスク妊婦も対象)
※他院から当院へ里帰り・転院される方は、当院を受診される妊娠週数によっては2回のうち1回の受診(助産外来対象週数に当院受診されている場合)
内 容 : 通常の妊婦健診と同様に体重・血圧の測定・尿検査・浮腫の確認・子宮収縮や腰痛などの マイナートラブルの有無などの問診、ドップラー検査(胎児エコーは行いません) 個人個人に合わせたマイナートラブルへの対処方法の指導や乳房のチェック、入院準備についてなどの保健指導を行います。
産後のスケジュール
*産後は出産日を0日目と数えます。
*経膣分娩の場合*
初産の方、経産の方ともに産後4日目に退院診察を行います。
→初産の方:産後6日目の退院となります。
→経産の方:産後4~5日目の退院となります。
(赤ちゃんの経過と母乳の状況に応じて要相談)
*帝王切開の場合*
初産の方、経産の方どちらも6日目に退院診察を行います。
初産の方、経産の方どちらも6~8日目の退院となります。
(赤ちゃんの経過と母乳の状況に応じて要相談)
※退院予定は状況により延期となる可能性がありますのでご了承ください。
お母さん : 採血・検尿
(出産時の出血が多かった場合や帝王切開後または合併症がある場合)
赤ちゃん : 与 薬 → 生後1日目・5日目にビタミンKの内服
採 血 → 生後4日目に黄疸の検査
生後5日目に先天性代謝異常の検査
聴覚検査→生後2日目以降
(その他赤ちゃんの状況に応じて必要時検査があります)
☆小児科診察:生後1日目、4日目、(帝王切開の場合は6日目も。または、気になる
所見のある場合には適宜)、小児科医による診察を行います。
健診ころまでに起こりやすい異常や健診について、母乳や食事など生活上の工夫などに
ついてお話します。
入院の準備をしましょう!
◆入院グッズ◆
当院1階売店にてお産セットを販売しています。産後に必要なものなどが入っていますので
便利です。(入っている内容については外来に見本が置いてあります)
☆経膣分娩の方
☆帝王切開の方
※価格は院内ローソンにてご確認ください
(令和2年8月現在)
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経膣分娩用のお産セット
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帝王切開用のお産セット
♪産褥ショーツ 1~2枚+汚れても良い下着や生理用ショーツ数枚
(産後は出血があるため汚れる可能性があります)
♪パジャマ マタニティ用やTシャツは授乳しづらいです。
ボタンなど、前が開くものが使いやすいです。
病院のレンタル病衣は甚兵タイプがお勧めです。
♪靴下 分娩時や産後に冷えは大敵!冷え予防のために産前・産後ともに必要です。
♪授乳用ブラジャー
さらしや綿でできたものが便利で、おっぱいにも優しいです。乳帯も良いです。
高級なものやレースのついているものは締めつけやすく、母乳で汚れるため使いづらいです。
また、ワイヤー入りのものは乳房の血液循環を悪くするので避けましょう!授乳用のタンクトップや腹巻もあると便利です。
♪母子手帳
♪保険証
♪印鑑
♪外来でもらっている入院証などの書類
♪小銭(大金やカードは盗難防止のため持ってこないようにしましょう)
♪その他の日用品 食事のための箸・スプーン・コップなど 洗面道具 入浴道具
♪ママ用タオル・バスタオル
♪ベビー用ガーゼハンカチ
※レンタルタオルを申請すると、「フェイスタオル・バスタオル・歯ブラシ・コップ・シャンプー・リンス・ボディソープ・箸・スプーン・イヤホン・箱ティッシュなど」が利用できます。
◆退院時に必要なもの◆
◇ベビーの肌着・洋服
◇オムツ・オムツカバー 又は紙オムツ
◇チャイルドシート(自家用車で帰られる方)
生後まもなくからの装着が義務付けられています。短い距離だからといって安心してはいけません!種類は多種多様です。あらかじめ、機能や値段を考慮して準備しておくと良いでしょう。レンタルやリサイクルショップも活用できます。
また、クーファンに赤ちゃんを寝かせたまま取っ手を持って運ぶとバランスが悪く、転落事故が実際にも多数起こっています。とても危険なので、移動のときは必ず赤ちゃんを抱っこしましょう。
◆退院までに自宅に用意しておくと良いもの◆
☆布オムツ・オムツカバー 又は紙オムツ おしり拭き。 布オムツはオムツライナーがあると、洗濯が少し楽になります。
☆ベビーベット 必ず必要なわけではありません。添い乳をしているときには使わないことも多くあります。レンタルやリサイクルショップも活用できます。
☆ベビーバス 洗面台や衣装ケースなどでも代用できます。
☆哺乳瓶・乳首 あらかじめ購入する必要はありません。 どうしても必要なケースについては入院中に助産師が説明します。おっぱいの状態によっては、用意する乳首も変わってきます。
☆石鹸 ベビー用でなくてもかまいません。
☆綿棒 鼻や耳の掃除、おへその消毒などに使います。はじめは細いものが重宝します。
☆消毒液(マキロンなど) 退院してまもない頃のおへその消毒に使います。
☆ベビー用爪切り 安全性も考慮しており、まだ小さくて柔らかい赤ちゃんの爪を切るのに適しています。