教育
教育目標
- 専門的知識、技術を用い、安全安楽に個別的な看護を提供できる看護職を育成する
- 看護倫理に基づいて、患者にとって最善のケアを提供できる看護職を育成する
- リーダーシップ、メンバーシップが発揮できる看護職を育成する
- 専門職業人として自律して学び続ける看護職を育成する
- 職員同士、学び合い、支え合う中で、自ら成長する
教育プログラム
新人教育
札幌厚生病院 新人職員サポートシステム
新人看護職員が安全に看護を提供できることを目的とし、専門職業人としての基本的姿勢を身につけ、段階を踏んで確実に知識・技術を習得するためにメンバー全員で育成するサポートシステムです。
プリセプターシップとメンターシップを合わせた新人看護職員支援体制で、新人看護師1人に対しプリセプター・メンター各1人ずつの小チームを作り、教員担当責任者や科長と共にメンバー全員で1年間計画的にサポートしていきます。
ペア制
新人看護職員は、日勤勤務指導が終了した6月以降、年間を通してペア制で業務をおこないます。ペア制では、新人看護職員と先輩看護師がペアになり、2人で協力して看護ケアを実施します。新人看護職員はペアになる先輩看護師が明確なことで、わからないことや不安なことを1人で抱えることなくすぐに相談できます。そのため安心して業務をおこない、更に先輩の知識や技術を実践的に学ぶことが出来ます。新人看護職員の成長をサポートし、患者さまへの安全な看護の提供へ繋げています。
新人看護職員研修計画の到達目標
- 組織の一員としての自覚を持ち、社会人として、また専門職業人として基本的姿勢と態度で、責任ある行動がとれる
- 基本的な知識と技術を習得し、指導助言を受けながら安全で安楽な看護が提供できる
新人看護職員の育成ビジョン
令和4~6年度 特に力を入れて取り組むこと
新人看護職員教育年間スケジュール
新人看護職員研修の様子
画像集
院内研修
画像集
看護研究
小集団活動
リーダーシップ研修として「小集団活動」を取り入れた研修を行っています。この研修ではリーダーシップを発揮し他部門、他職種と調整・協働をして、部署で生じている問題解決に取り組みます。患者さまの困っていること・不便感じていることを解決することで、業務の改善や医療・看護の質向上にもつながっています。
看護倫理研修
自己啓発研修として、看護倫理導入と実践報告研修を行っています。倫理的な問題を解決に導く意思決定プロセスを学び、各部署で実践します。また、各部署で実践した倫理的問題の解決プロセスは、院内の実践報告会で発表しています。研修を通して、看護倫理に基づいて患者さまにとっての最善を検討しケアを提供できる看護師の育成を目指します。
看護を語ろう~記憶に残った看護体験を話してみよう~研修
フィジカルアセスメント研修
キャリア開発ラダーレベルに合わせ、「フィジカルイグザミネーション・アセスメント」「アドバンス」研修を実施しています。「フィジカルイグザミネーション・アセスメント」は新人看護職員研修として、フィジカルアセスメントの基本手技(イグザミネーション)を活用し、患者の状態について正常と異常を判断し報告する方法を学ぶ研修を実施しています。「アドバンス」では、急変予測のためのフィジカルアセスメントの思考過程、呼吸器・循環器・脳神経・消化器の症状別事例を用いて、体内で何が起こっているかを考え、実践での看護ケアに繋げられる内容で研修を行っています。
臨床実習指導者研修・フォローアップ研修
当院では札幌市内の看護大学・専門学校5校14領域の臨床実習を受け入れています。各学校の実習目的、目標を踏まえ、学生個々のレディネスに合わせた指導ができるよう、実習指導者は院内の『臨床実習指導者研修』を修了した者が継続して指導しています。また、看護学生一人ひとりが看護基礎教育で学んだことを臨床現場で「つなげられる」よう実習環境を整え、学生の実習指導をしています。
入退院支援研修
患者・家族が、医療・看護・介護が必要となっても地域で暮らし続けられるために、キャリア開発ラダーレベルに合わせた入退院支援の研修を実施しています。患者本人の意思決定や自立に向けて必要な社会資源の活用など、医療と生活の視点をもって、多職種と協働して患者や家族に必要な入退院支援を提供できる看護師の育成を目指し集合研修と実習を行っています。
ふれあい看護体験
コロナ禍で2年間できていませんが、看護週間(5月12日「看護の日」の週)には看護職を志す高校生を対象に、ふれあい看護体験を行っています。看護師や患者さまとの交流を通して、看護とふれあい、看護を知ってもらう場となっています。