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手術室業務

手術室について

手術室
手術室は9部屋あり、手術の内容により様々な医療機器を使用します。手術が円滑かつ安全に行われるように、臨床工学技士は手術室内に常駐し、広範な医療機器の操作や使用前、使用中、使用後の点検、管理を行っています。

臨床業務

外科、婦人科、泌尿器科、耳鼻科、眼科、心臓血管外科等の手術において機器の操作などを行っています。

鏡視下手術(外科・婦人科・泌尿器科・耳鼻科)

鏡視下手術
国内で初めて内視鏡下手術が行われたのは1990年の胆嚢摘出術でした。その後、急速に技術は発展しており、高画質4Kカメラや3Dシステムを搭載した内視鏡機器も登場し、今では一般的な手術術式となっております。当院では6台の鏡視下手術システムを保有しており、そのうち2台は3D・IR観察対応機器となっております。臨床工学技士は手術が安全に施行できるように、内視鏡装置の準備や設定、使用時の点検、操作を実施しています。

ナビゲーションシステム(耳鼻科)

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術では副鼻腔内の膿、ポリープを内視鏡下で摘出します。副鼻腔は脳や眼さらに重要な神経に近い部位であり、当院では安全性を高めるためナビゲーションシステムを導入しています。手術器具位置をCT画像上に表示させることでより正確な手術が行えるようになります。臨床工学技士はCT画像の取り込みや、術中の機器操作補助などを行っております。

経会陰的前立腺針生検(泌尿器科)

経会陰的前立腺針生検は前立腺がんの診断に必要な組織検査です。超音波診断装置を用いて特殊な針を前立腺に刺し組織の採取を行ないます。臨床工学技士は超音波診断装置の準備・操作・使用後点検など検査の補助を行なっています。

密封小線源永久挿入療法(泌尿器科)

放射線を出す小さな線源(カプセル)を前立腺内に挿入して埋め込み、前立腺の内部から放射線を照射する治療法です。線源にはヨウ素125という放射性同位元素が密封されています。 

硝子体手術(眼科)

硝子体手術
硝子体に混濁や出血を含んだ場合、硝子体とともに除去する手術が必要です。レーザー照射により網膜を凝固させたり、出血を抑えたりするために手術時に眼内を空気やガス、シリコンオイルなどに置き換える硝子体置換術などの処置を組み合わせて行っています。また症状によって白内障手術を同時に行うこともあります。臨床工学技士は硝子体手術装置や眼内レーザー、眼内内視鏡などの準備・操作・使用時の点検を行っています。

自己血回収装置(心臓血管外科)

自己血回収装置とは手術野から吸引した血液を遠心分離して濃縮・洗浄することで、洗浄濃厚赤血球を作成する機器です。自己血回収装置を使用する事で、患者様自身の高品質な血液を使用し、同種血輸血量を減少することができるため感染のリスクを軽減できます。

手術支援ロボット(外科・婦人科・泌尿器科)

当院では2021年よりダヴィンチ・システム(Intuitive Surgical社製da Vinci Xi)を使用したロボット支援下内視鏡手術を行っています。臨床工学士はダヴィンチ・システムの準備、設定、操作を行っています。 

機器管理業務

麻酔器点検
患者様が安全に手術を受けられるよう、手術室内にある麻酔器や生体情報モニター、電気手術装置などの点検・管理を日々行っています。 

最終更新日:2022年01月22日

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